今まで給食を完食していたのに子どもが食べなくなった!
どうして??
と悩んでいる保育者さんはいらっしゃいませんか??
今回は保育園での1歳児の給食 好き嫌いどうしてる?給食時間を楽しむコツ
を現役保育士がお伝えいたします。
1歳児の給食とは?
0歳から離乳食が始まり、成長するにつれて幼児食に移っていきます。
そのなかで、1歳児の給食とは、楽しい雰囲気で食事をすることや、自分で食べたいという気持ちを受け止めてもらうというねらいがあります。
他にも、
・食材に興味をもつ
・スプーンを使って意欲的に食べようとする
・保育者と楽しい雰囲気の中で食事をする
など、1歳児の1年間を通して食事のねらいとしてはこのようなねらいがとりあげられます。
1歳児は、月齢によって食事への関わり方が変わっていきます。
手づかみで食べる
保育者に手伝ってもらいながら食べる
自分で食べようとする姿がある
など、様々な姿が見られる年齢。
0歳の時はあんなに食べていたのに、食べる量が減った。
好き嫌いが出て以前より食べなくなった。
など、保育者さんは食事に関して悩んでる方も少なくないでしょう。
でも、その子どもの姿は成長している証拠なのです。
①食べる量
以前よりも食べる量が減ったのは、満腹になる機能(満腹中枢)が成長していることが一つの理由になります。
幼児食になると食材の大きさや固さも変わり、咀嚼の回数が増えます。
そのためお腹いっぱいと感じるので、以前よりも食べる量が減ったと感じるのです。
また、体の発育につれて、あまりお腹が空いていない場合も考えられます。
②好き嫌い
好き嫌いというのは、味覚の発達から起こるものです。
味覚の発達から甘みや、塩味、うま味は体にとって必要な食べ物と認識されることから子どももその味を,好みやすく、苦さや酸味のあるものは敏感になってきます。
甘み、塩味、うま味、苦味や酸味を感じる味蕾(みらい)という感覚器官は、大人よりも子どもの方が敏感な為、味の感じ方にも個人差があります。
ですので、食材を口に入れても出してしまうのは、味を確認しているための姿といえます。
大人からは好き嫌いと見えがちですが、味を確認している段階なのだなと捉えると悩んでいた気持ちも軽くなるでしょう。
味覚も個人差があることから、個別に対応していきたいですね。
1歳児が給食を楽しむコツ
ここからは現役保育士が心がけて実践している給食時のコツをお伝えします。
その時によってうまくいかないこともあるので試行錯誤をしていますが、少しでも参考になったら嬉しいです♪
楽しい雰囲気をつくる
まずは楽しい雰囲気が大切です!
集中力が短い1歳児にとっては、ダラダラ食べてしまう時間は遊び食べの時間になってしまいます。
ですので、私は楽しい雰囲気で食べられるよう野菜の名前を伝えたり、歌を交えながら食事介助をしています。
『お野菜さんかくれているかな〜?』と伝えてみたり、子どもが食べ物に対して何か伝えようとしてくれる姿をキャッチするようにしています。
食べたい・食べたくない意志を尊重する
食事介助の中で声かけをすることがありますが、声かけをしすぎないように、子どもの食べようとしている姿を見守るように心がけています。
また食べたくないものも、一度は『〇〇だよ。』と伝えてみたり食材を小さくしてみたりしながら、様子を見ています。
それで食べてみようとする姿が見られたら、それだけでも一歩前進ですよね。もし、イヤだと首を横に振ったとしても自分の意志を表現してくれたのでその姿も尊重するようにしています。
食べている姿を受け止める
先程のように、伝えてみて食べてみたら美味しかったなんてこともあります。
そんな時は、食べられたね。と食べてみた姿を受け止めるようにしています。
成功体験がふえることが食事の時間の楽しさにもつながるので、頭にいれながら食事を進めていきましょう。
無理強いはしない
食べることをイヤと子どもが伝えてきた姿をみて、食べなきゃダメなどと無理強いは絶対にしません。無理に食べさせることはもってのほかです。
1歳児の咀嚼の仕方は個人差があり、食材を飲み込むまでに時間がかかります。無理に食べさせようとすることで、窒息にもつながり危険です。
子どもの意思関係なく、ご飯とおかずを混ぜて完食を目指そうとする方がいましたが、それは子どもの意思ではないので給食が嫌になってしまう可能性も出てきます。
子どもの中には、一つひとつの食材を味見しながら確認して食べている子どももいるので様子を見ながら判断をしていきましょう。
大人もそうですが、今日の気分があるように子どもも同じで、明日は違う反応をするかもしれないと割り切る事も大事です。
デザートを提供する
私は果物などのデザートが最後という感覚を持たないので、ちょっと食事に飽きてきたかな?と感じた時は、お口直しに途中で提供することもあります。
様子を見ているとそのあと、また食事を食べ始める子どももいます。
デザートをお友達が食べていたら食べたくなりますよね。
そんな時は、間に果物を挟んでもよいのかなと考えています。
個人差があるので、子どもの様子をしっかりみることが大切ですね。
食育を取り入れる
食育として、野菜に触れることも大事だと思います。
触ってみたり、ちぎってみたりしながら野菜を知り、給食に同じ野菜が入っている事で興味を持ってくれる子どももいます。
野菜に触れることで食への関心も高まるので、食育も一つかもしれません。
まず1歳児の食育は、楽しむことから取り入れていくようにしましょう。
保育園で給食を楽しむために
1歳児の給食の時間は1人ひとり食事のペースが違ったり、眠くなったりする子どもがいるなかでの食事なので、バタバタしがちです。
その中で数人の子どもたちの食事をみて、食べさせなきゃとなりやすいですが、コツをうまく使いながらあまり深く考えずに給食の時間を過ごすようにしましょう。
以前は、完食主義な考え方がありましたが、今は完食をしなくてもその子どものペースで食べられるものを増やしていくことが大事です。
給食の時間がトラウマになってしまったら、大人になってからもトラウマは残ってしまうのでそうならないように私たち保育者のあいだでも共有していきましょう。
大人になってから好きになる食べ物もあるので、長い目で見ていくことも大切です。
保護者の方の考えもあると思いますので、お家での食事状況も話し合いながら一緒に進めていきたいですね。
保育園での1歳児の給食 好き嫌いどうしてる?給食を楽しむコツ【まとめ】
保育園での1歳児の給食 好き嫌いどうしてる?給食を楽しむコツ
をお伝えいたしました。
いかがでしたでしょうか?
こちらの記事を通して、少しでも給食時間が楽しい雰囲気になることを願っています。
保育士一ひとりの意見なので、こんな考え方もあるんだなと思って読んでいただけたら嬉しいです。
他にもこんなコツがあるよ〜と試している事がありましたら教えてください。
最後までご覧いただきありがとうございました^_^
コメント