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春に流行る子どもの感染症 症状を知って保育園でも予防していこう!

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新年度が始まる4月。

季節も春になり気温も暖かくなる日が多くなるため、外で遊ぶ機会が増えますよね。

4月は新しい環境になることが多いため、子どもたちも元気な姿がある反面、新しい環境に慣れるまでの疲れが出やすい時期でもあります。

子どもが熱を出した!

子どもの体に発疹がある!
なんだろう?

発熱にも色々な熱があるため、保育士をしていても判断が難しい場合もあります。

保育園で春に気をつけたい感染症は何があるでしょうか?

今回は春に流行る子どもの感染症 症状を知って保育園でも予防できることについてお伝えしていきます。

春に流行る子どもの感染症

春に流行しやすい感染症は何があるでしょうか?

よく保育園でも耳にする子どもがかかりやすい感染症をまとめました。

・溶連菌感染症

・はしか

・風疹

・水ぼうそう

・突発性発疹

・ヒトメタニューモウイルス

・ヘルパンギーナ

・ロタウイルス

・アデノウイルス

・花粉症

上記の感染症は、4月に入り新年度の環境で免疫がまだできていない状態の場合に起こりやすいです。

こまめに子どもたちの様子を観察し、保育者同士でもお互いに状況を伝え合い保育をすることが大切になってきます。

春に流行る子どもの感染症:症状•原因•予防法とは?

春に流行りやすい子どもの感染症の中でどんな症状が起こりやすいか気になりますよね。

症状や原因、予防法はどんなものがあるのか確認しておくことでいざとなった時に対処することが出来ます。

ひとつひとつまとめましたので、参考にしてみてください。

溶連菌感染症

症状

・喉の痛み→溶連菌感染症の最も一般的な症状であり、嚥下時に強い痛みを伴います。

•発熱→発熱がみられ、38℃以上の高熱が続くことがあります。

•咳→乾いた咳がみられることがあります。

•喉の腫れ→喉の周りのリンパ節が腫れることがあります。

•白い斑点→喉の奥に白い斑点や膿が見られることがあります。

この細菌は空気中に放出された飛沫を介して他の人に感染し、主に喉や口の粘膜から感染が広がります。

予防法

感染予防策→他の人との接触を避け、手洗いやうがいを励行し、感染の拡大を防ぎましょう。

はしか

症状

•発熱→ 38℃以上の高熱が出ることが一般的です。

•じんましん様発疹→発熱後3〜5日で、体に赤い発疹が現れます。

•目の充血→目の充血や結膜炎がみられることがあります。

•咳→乾いた咳がみられることがあります。

•鼻水→ 鼻水や鼻づまりがみられることがあります。

原因

はしかウイルスによる高度に感染性の呼吸器感染症であり、空気感染、飛沫感染、接触感染によって広がります。

予防法

•はしかワクチン接種→予防接種は最も効果的な予防方法の一つです。

1歳と5歳の間に2回接種されることが推奨されています。

•感染予防→発症した患者との接触を避け、手洗いや咳エチケットを実践することが重要です。

•学校や保育園などの集団生活施設では、感染が拡大しないよう早めに対策をする必要があります。

風疹

症状

•発疹→ 主な特徴として、体全体に赤い発疹が現れます。

発疹は顔から始まり、体全体に広がります。

•発熱→発疹が現れる前に、通常は軽度の発熱がみられます。

•リンパ節の腫れ→顎の下や首のリンパ節が腫れることがあります。

•喉の痛み→喉の痛みやのどの腫れがみられることがあります。

•体の不快感→発熱や発疹によって、体の不快感や倦怠感が感じられることがあります。

原因

このウイルスは空気中の飛沫感染によって広がり、感染した人がくしゃみやせきをすることで他の人に感染します。

治療

•対症療法→風疹の治療には通常、対症療法が行われます。発熱や痛みを和らげるために、解熱剤や鎮痛剤が処方されることがあります。

•安静→症状の軽減や回復を促すために、十分な休息が必要です。

予防法

•ワクチン接種→風疹の予防には風疹ワクチンが効果的です。

一般にはMRワクチン(風疹と麻疹の混合ワクチン)が使用されます。通常は乳幼児期に接種され、二度接種が推奨されています。

•妊婦の注意→妊娠中の女性は風疹に感染すると、胎児に深刻な先天性障害を引き起こすリスクがあるため、妊娠前にワクチン接種を行うことが重要です。

水ぼうそう

症状

•発疹→まず、体に赤い発疹が現れます。最初は小さな赤い斑点から始まり、徐々に水疱となります。

•発熱→発疹が現れる前に発熱することがあります。発熱は通常、軽度から中等度です。

•かゆみ→発疹がかゆみを引き起こすことがあります。

•疲労感→発熱や発疹の症状によって、疲れや倦怠感を感じることがあります。

原因

感染した人のくしゃみやせき、口や鼻の分泌物を介して、他の人に感染します。

予防法

•ワクチン接種→水ぼうそうのワクチン接種は、感染を予防する最も効果的な方法です。定期接種が推奨されています。

•感染予防→感染者との接触を避け、手洗いやうがいをこまめに行うことが重要です。

•早期の治療→水ぼうそうに感染した場合、早めの医療相談を受けることが重要です。症状の管理や合併症の予防に役立ちます。

突発性発疹

症状

•突然の発熱→幼児が突然高熱を発症することがあります。発熱は通常39℃以上に達し、1〜2日間続くことがあります。

•発疹→発熱が解消された後、体にピンク色または赤色の発疹が現れることがあります。この発疹は通常、顔から始まり、体全体に広がります。

•他の症状→発熱や発疹以外には、他の症状は一般的に見られません。子供は通常元気で、食欲や活動量も通常通りです。

0歳から2歳までの子どもに多く見られる感染症です。

原因

突発性発疹は、経口感染や接触感染、飛沫感染で感染し、発疹を引き起こすことがあります。

治療

•対症療法→発熱時には解熱剤を使用して体温を下げます。発疹が現れた場合には、かゆみや不快感を和らげるために保湿剤を使用することができます。

•安静→発熱時には十分な休息をとり、体を休めることが重要です。

予防法

突発性発疹の予防方法は特にありませんが、手洗いやうがいなどの衛生対策を実践することで、感染の拡大を防ぐことができます。

ヒトメタニューモウィルス

症状

•発熱→発熱が現れ、38℃以上の高熱が続くことがあります。

•咳や鼻水→乾いた咳や鼻水がみられることがあります。

•喉の痛み→喉の痛みや咽頭炎が発生することがあります。

•他の呼吸器感染症と似た症状→ヒトメタニューモウィルスは、風邪やインフルエンザ、RSウイルスと同様の症状を引き起こすことがあります。

原因

感染者がくしゃみや咳をすることで空気中に放出され、他の人が吸い込むことで感染します。また、直接接触や感染物質への触れることによっても広がります。

治療

•対症療法→主に対症療法が行われ、症状の軽減や快適な状態の維持が目指されます。解熱剤や鎮咳薬、保湿剤などが使用されることがあります。

予防法

感染拡大を防ぐためには、手洗いや咳エチケットの実践が重要です。

ヘルパンギーナ

症状

•発熱→38℃以上の発熱がみられます。

•喉の痛み→嚥下時に痛みを感じることがあります。

•口内炎→口の中に赤い発疹や潰瘍が現れることがあります。

•扁桃腺の腫れ→口の奥にある扁桃腺が腫れることがあります。

•食欲不振→口内の痛みや不快感によって食事が億劫になることがあります。

原因

•ヘルパンギーナは、接触感染や飛沫感染からなります。

回復後も4週間程度は排便からウィルスが出ていることがあるので、十分に気をつけましょう。

予防法

•感染拡大の予防→感染者との接触を避け、手洗いやうがいを継続的に行うことが重要です。

•衛生対策→子供のおもちゃや食器類を清潔に保ち、感染拡大を防ぐための努力を行います。

•免疫力の強化→健康な生活習慣を実践し、バランスの取れた食事や十分な睡眠をとることで免疫力を高めることが重要です。

ロタウィルス

症状

•下痢→主な症状として、水様の下痢が現れます。下痢は非常に頻繁に発生し、しばしば脱水症状を引き起こします。

•嘔吐→下痢と同時に嘔吐が発生することがあります。

•発熱→発熱がみられることがあります。

•腹痛→腹痛や腹部の不快感が現れることがあります。

原因

ウイルスは感染者の糞便に存在し、感染者が手を洗わずに食事をするなどして口から摂取されることで感染が広がります。

予防法

•ロタウイルスワクチンが利用可能であり、乳幼児期に予防接種を受けることで感染を予防することができます。

•衛生的な環境の維持、手洗いやうがいの徹底など、感染予防対策の実施も重要です。

アデノウィルス

症状

•呼吸器感染症→鼻づまり、咳、のどの痛みなどの風邪の症状がみられることがあります。

•結膜炎→目の赤み、充血、涙や目やになどの症状が現れることがあります。

•下痢や腹痛→消化器感染症の場合には下痢や腹痛がみられることがあります。

•発熱→発熱が現れることがあります。

原因

アデノウイルス感染は、主に空気中の飛沫や直接接触によって広がります。感染者がくしゃみや咳をすることでウイルスが放出され、他の人が吸い込むことで感染が広がります。

また、感染者が触れた表面にウイルスが付着している場合にも、手などを介して感染が広がることがあります。

予防法

•アデノウイルス感染の予防には、手洗いやうがい、感染者との接触を避けるなどの衛生的な対策が重要です。

花粉症

症状

•鼻づまり→ 鼻づまりが主な症状であり、花粉が鼻腔内に入り込むことで粘膜が腫れ、鼻通りが悪くなります。

•くしゃみ→花粉が鼻の粘膜を刺激し、くしゃみが頻繁に起こることがあります。

•鼻水→鼻づまりやくしゃみによって鼻水が増え、鼻水が透明で水様の場合が多いです。

•目のかゆみや充血→花粉が目に入ることで、目のかゆみや充血が起こることがあります。

•喉の痛みや咳→花粉が喉に刺激を与え、喉の痛みや咳が生じることがあります。

原因

•花粉症は、花粉という植物の微小な粒子が子どもの鼻や目の粘膜に入り込むことで発症します。

•免疫システムは花粉を異物とみなし、それに反応して過剰な免疫反応が引き起こされます。

予防法

•子どもが外出する際には、花粉の侵入を防ぐ工夫をすることが効果的です。

外出時についた花粉を室内に持ち込まないように、家に入る時は服の花粉をはらってから入るようにしましょう。

また花粉飛散量の多い季節には、室内にこもるなどして花粉との接触を避けることが重要です。

春に流行る子どもの感染症は登園許可証が必要?

感染症にも登園許可証が必要なものとそうでないものがあります。

登園許可証とは、医師に記入してもらい保育施設に提出をしなければならない書類です。

登園を再開する際には、疾患の種類に応じて、「意見書(医師が記入)」又は「登園届(保護者が記入)」を保護者から保育所に提出するという取扱いをすることが考えられます。

なお、意見書及び登園届については、一律に作成・提出が必要となるものではありませんが、協議の結果、各保育所において、意見書及び登園届の作成・提出が必要となった場合には、事前に保護者に対して十分に周知することが重要です。

引用元:こども家庭庁 保育所における感染症対策ガイドライン (2018 年改訂版) p82 別添 医師の意見書及び保護者の登園届

登園許可証がないと登園することができない感染症がありますので、把握しておきましょう。

春に流行りやすい感染症で登園許可証が必要なのかを表にまとめましたので参考になりましたら嬉しいです。

感染症名登園許可証の有無登園のめやす
溶連菌感染症×
園や自治体によって異なるため確認が必要
抗菌薬内服後 24~48 時間経過していること
はしか
園や自治体によって異なるため確認が必要
一定期間出席停止になる解熱した後3日を経過するまで
風疹
園や自治体によって異なるため確認が必要
発疹が消失するまで
水ぼうそう
園や自治体によって異なるため確認が必要
発疹が消失するまで
突発性発疹×
園や自治体によって異なり登園届が必要な場合がある
解熱後、機嫌が良く全身状態がよくなるまで
ヒトメタニューモウイルス×
園や自治体によって異なり登園届が必要な場合がある。
解熱したあと、食欲もしっかり戻り咳や鼻水がある程度おさまるまで
ヘルパンギーナ×
園や自治体によって異なり登園届が必要な場合がある。
熱がなく、普通に食事が出来ること
ロタウイルス×
園や自治体によって異なり登園届が必要な場合がある。
嘔吐や下痢の症状が治まり、普通に食事が出来ること
アデノウイルス
流行性角結膜炎や咽頭結膜熱だった場合は必要
【流行性角結膜炎】結膜炎の症状(目ヤニ、充血等)が消失後、医師が感染のおそれはないと認めるまで
【咽頭結膜熱】主要症状が消退後 、2 日を経過するまで
花粉症××

※引用して表にしましたが、登園許可証や保護者が記入する登園届が必要かどうかは、まず園に確認してみてくださいね。

感染症予防のために保育園で気をつけること

保育施設では、毎日消毒をして清潔を保っていますかわ、感染力が強い感染症だと集団生活なのであっという間にひろがってしまうこともあります。

保育園ではどのようなことに気をつけて保育をしていったら良いのでしょうか。

感染予防対策を徹底する

保育園内での手洗いやうがいの徹底することでの感染予防対策が重要です。

子どもたちに手洗いや咳エチケットを教え、感染拡大を防ぐために保育園全体で感染予防対策を実践しましょう。 

早期の症状確認と対応

子どもたちの体調管理は毎日の視察で行っていますが、一人一人の体調の変化にも気付けるようにしていくことが大切です。

保護者に対して症状の早期報告を促し、熱や咳などの感染症の症状が現れた場合には早めの対応を行います。

必要に応じて医療機関への連絡や適切な処置を行いましょう。

清潔な環境の維持

保育園内の共有スペースやおもちゃなどの定期的な清掃と消毒を行い、清潔な環境を維持します。

特に感染が広がりやすい場所や物は重点的に清掃を行いましょう。

予防接種の推進

保護者に対して、予防接種の重要性を周知し、子どもたちの予防接種を促進します。

特に水ぼうそうやインフルエンザなど、春に流行しやすい感染症の予防接種を推奨します。

これらの対策をしっかりとしていくことで、保育園での感染症リスクを最小限に抑え、子供たちの健康と安全を守る方法になります。


まとめ

今回は春に流行る子どもの感染症 症状を知って保育園でも予防していけることについてお伝えしました。

春の季節だけではなく、一年中感染症と向き合っていかなければならない保育施設。どうしても集団生活ということもあり徹底をしていても空気感染や飛沫感染などでうつってしまう場合があります。

普段から子どもたち一人ひとりの変化に気づくことで、感染症対策につながります。子どもたちの変化に気付けるようたくさん関わっていくことが大事ですね。

また保護者の方々とも普段から積極的にコミュニケーションをとり、このような感染症予防のためにも連携をとっていける関係を作っていきましょう。

今回お伝えした感染症の他にも、季節により変わってきますので参考になりましたら嬉しいです。

夏に流行りやすい感染症記事はこちら

最後までご覧いただきありがとうございました。

たるぎ

保育士16年目のたるぎです(^^) こちらでは保育に関する情報を発信しています⭐︎
時々趣味のものについても記事を書いています。

正社員で保育園を勤務経験後、自分の時間も欲しいと思い派遣の働き方を知る。
派遣の働き方が自分に合い、派遣保育士としての経験もあり。

趣味: DANCE,ファッション,韓国,メイク好き

よろしくお願いします⭐︎

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