保育士の仕事は子どもと関わることが多いです。
やりがいがあり、体力勝負のお仕事ですが、その反面多くのストレスが伴う職業でもあります。
なかなか保育がうまくいかないな…
期日までに書類を終わらせなきゃ!
などと頭を悩ますことがたくさんありますよね。
ストレスの原因を理解し、ストレスの発散方法を知っていくことが大切です。
この記事では、保育士が受けやすいストレスの原因とその解消法について詳しく解説していきます。
・保育士のストレス原因
・ストレスとうまく関わっていく方法
保育士のストレスの主な原因
保育士のストレスの原因とはなんでしょうか?
ストレスの原因は個人によって様々ですが、主に原因とされている内容をお伝えしていきます
人間関係の悩み
保育士は子どもと関わるだけでなく、大人との交流をする場面もあります。
職場の同僚や保護者との関係が交流の一つであり、その中でのトラブルやコミュニケーション不足がストレスの大きな原因となることがあります。
職場の同僚とは保育観の違いから意見が合わないことがあります。
また、同じクラス同士での保育だと、保育観の違いによりクラスの関係性がギクシャクしてしまうこともあり得るでしょう。
そうすると、知らない間にバチバチになっていたり派閥のようなものが起こると毎日の保育業務が辛くなってしまいます。
また、保護者からの過剰な要求やクレームなどが起こった場合などは対応をしていかなければなりません。
これらの積み重ねで人間関係に悩んでしまうことがあります。
保育の業務量の多さ
保育士の仕事は子どもと関わる仕事とお伝えしていますが、それだけではありません。
クラスの子どもたちが一年を通してどういう風に成長していってほしいかなどをふまえた指導計画作成や行事準備、書類作成など多くの業務があります。
これにより、日々の勤務時間の間に業務が終わらず残業として業務をこなしたり、プライベートの時間にも影響してしまうことが頻繁にあります。
日々仕事に追われてしまうことは休息する時間もゆっくりとることができず、肉体的にも精神的にも大きなストレスを引き起こします。
保育施設の環境の不備
保育施設によって変わってきますが、職場の環境が整っていない場合もストレスの原因になります。
適切な設備が不足していたり、安全対策が不十分だったりすると、日常業務がスムーズに進まないだけでストレスが溜まっていきます。
例えば、
・施設の老朽化
・遊具や教材不足
・防犯などの安全対策面
などです。
環境が整っていないと子どもたちにも不十分な保育をすることになってしまいます。
保育をする中での責任感
保育中は子どもを見守りながらも怪我や事故が起きないか、子どもへの対応など気を張って保育をします。
責任感から常に頭も目も動かしている状態なので、精神的な部分でも疲れが出てしまいストレスの原因にもなります。
ストレス発散のためのリフレッシュ方法
保育士をしているとたくさんのストレスの原因が作られることがお伝えできたと思います。
その中でも、ストレス発散のためにリフレッシュをして行かなければなりませんよね。
過去に私が行っていたストレス解消方法をふまえながらどんなリフレッシュ方法があるのか説明していきます。
体を動かす運動
運動はストレス発散の最も効果的な方法の一つです。
保育士は日中の活動量が多いですが、気は張っているため疲れとして出てしまうこともあります。
ですが、意識的に運動として取り入れることで心身をリフレッシュできます。
私はダンスをしていたので、仕事帰りにダンスのレッスンに行き、汗を流してストレス発散をしていました。
ダンスのレッスン中はダンスに集中をするので自然と忘れられることと汗でスッキリしていました。
ウォーキングやジョギング、ヨガなど、自分に合った運動を取り入れましょう。
運動をしている時は無になれることでストレス発散になりますよ。
趣味を楽しむ
趣味に時間を割くことは、日常のストレスから解放される良い方法です。読書や映画鑑賞、料理やガーデニングなど、自分が楽しめる趣味をすることで、リフレッシュできます。
私は、ダンスや推し活をすること、カフェ巡りをして美味しいものを食べることでストレス発散していました。
自分の時間を大切にすることでだいぶストレス発散になりますので、趣味の時間を作ることも良いでしょう。
自然と触れ合う
自然の中で過ごす時間も、心を落ち着かせるのに役立ちます。
休日に公園を散歩したり、ハイキングに出かけたりすることで、心身のリフレッシュが図れます。海に行ってボーっとすることも良いですね。
自然の中での時間は、ストレスを解消する効果があります。
静かなところで目を瞑って深呼吸するだけでもストレスが軽減されますよ。
好きな香りでリフレッシュする
自分の好きな香りに包まれることもリフレッシュ方法になります。
・毎日のバスタイムに好きな香りの入浴剤を入れる
・好きな香りのキャンドルやお香を焚く
・好きなアロマオイルをする
お好みの香りをかぐことで心もリラックスできます。
またリラックス効果もあるといわれているラベンダーやカモミールなどの香りも良いでしょう。
ストレスを溜めない職場環境の改善策
職場に一日いることで子どもとの関わりや仕事量など、どんどんとストレスが溜まっていくことがありますよね。
職場の中でストレスを溜めないために私たちができることは何があるでしょうか?
少しでもストレスを減らすために実践できるところから始めてみましょう。
コミュニケーションの促進
職場での良好なコミュニケーションは、ストレスを軽減するために大切です。
定期的なクラスミーティングや意見交換の場を作り、問題や悩みを共有することで、職場全体の雰囲気を改善していけるでしょう。
楽しいクラスの雰囲気は子どもたちにとっても良い環境です。
相手への理解が大切なのですが、どうしても悩んでしまうこともあるでしょう。
そのような場合は、受け流すことも大切です。
全て真に受けてしまうと心が疲れてしまいます。
程よい関係性で過ごすためには、受け流していくスキルも持っていると気持ちの負担も軽くなるかもしれません。
それでもなかなかうまく行かない場合は、上司に相談してみることも改善の一つです。
業務の効率化
業務量を適切に管理することで、ストレスを軽減できます。
どの業務からやっていくべきなのかタスクの優先順位を決め、省けるところは省いて仕事をしていくなど効率的に仕事を進めていきましょう。
少しでも負担を減らすためには、何かをやらないということも大事です。
また、一人で抱え込まずに、業務を分担し、チームで協力することも頭に入れていきましょう。
快適な環境づくり
保育施設では、場所によっては閉鎖的な施設もあることでしょう。
休憩時間に外出できないことや適切な休憩スペースがないといったことなどで気分転換ができず、そのまま保育に戻るという場所もあります。
十分に保育士が休憩できる場所を設ける他にも、
・必要な設備を整える
・安全対策を徹底する
など、快適で安全な環境を作ることで、保育士の負担を軽減できるでしょう。
メンタルケアとサポート
責任感が強い保育士はある時、ぷつっと糸が切れたようになってしまうことがあります。
気を張ってストレス解消できずに保育業務をしながら過ごしていると、今まで溜まっていたストレスがこのタイミングで流れ出し、やる気が起きなくなってしまったり、仕事に行くことも億劫になってしまいます。
そのようなことを防ぐためにはどんなメンタルケアがあるのでしょうか?
自分のキャパを認めて休息をする
メンタル面は個々に違うため、キャパオーバーでも仕事をこなせる方もいらっしゃるでしょう。
私はそれが難しく、何ヶ月かに一度くるぷつっと糸が切れてしまったような感覚に陥ることがありました。
そんな時は、自分のキャパが限界なんだということを認めて、お休みをいただくことがありました。
一日お休みをもらうと気持ちもスッキリし、また次からのモチベーションにつながります。
どうしても保育士は責任感が強いため、休むことも葛藤してしまいがちです。
他にも自分の変わりはいると思うと、少し気持ちが落ち着きます。
自分の限界を知ることは、仕事上での自己管理においても大切なことです。
カウンセリングの利用
専門家のサポートを受けることもケアになるでしょう。
定期的にカウンセリングを受け、自分の気持ちを整理し、ストレス対策を学ぶことで、心の健康を保つことができます。
カウンセリングで相談をすることで他者からの目線で自分を知る機会にもなります。
同僚のサポート
職場の同僚同士でのサポートもストレス軽減に効果的です。
一番身近で状況を把握しやすい同僚は、悩みや不安を共有し、互いに励まし合うことで、職場でのストレスを軽減できるでしょう。話しやすい同僚がいましたら、相談してみることも一つです。
自己ケアの実践
自分のことは自分しかわからないことが多いですよね。
自己ケアとして適度な休息と睡眠、バランスの取れた食事、リフレッシュ方法を取り入れることで、心身の健康を維持できます。
この日は何も考えない!と決めて休日を過ごしてみたり、たっぷり眠ることもストレスが減少します。
自己ケアを日常生活に取り入れる習慣を作りましょう。
自分のストレスはどれくらい?
あなたはどれくらいのストレスがあると思いますか?
またはストレスが全くないという方もいらっしゃいますよね。
自分のストレスはどれくらいなのかチェックしてみましょう。
チェックをすることで、自分自身を理解していける手段にもなります。
おおまかな結果になると思いますので、保育施設で行っているストレスチェックなども参考にしてみてくださいね。
厚生労働省 こころの耳 5分でできる職場のストレスセルフチェックやってみる
まとめ
保育士のストレス原因と発散方法とストレスチェックで自分を知ることについてお伝えしました。
保育士の仕事は多くのストレスが発生します。
まずは頑張っている自分を褒めていってくださいね。
また自分自身でストレスの対処方法を知っているだけでも、ストレスの緩和ができると思います。
あまりにも今の職場が辛いと感じた場合には、転職をすることもできます。
人それぞれ捉え方は違うと思いますが、自分に合ったストレスとの向き合い方で無理しない過ごし方をしてくださいね。